かりそめ婚!?~俺様御曹司の溺愛が止まりません
大切にされているのは、なんとなく感じていた。

けれど、それでも彼を信じられなかったのは、彼が私を女性として一向に求めてくれなかったからで。

彼の中で、私がいつまでも『手のかかる妹』であるのだと、なんとなく感じとっていたから。

「今でも、私は、颯志くんに愛してもらえてる自信がないんです……」

私はまだ、颯志くんの前で『女』になれていないから……。

じんわりと涙を滲ませると、颯志くんは私をソファの上へ優しく寝かせ、その上に跨るように膝をついた。

真上から覗き込んでくる颯志くんの顔は影が差していて、いつも以上に熱っぽい。なにを言われるまでもなく、次第に気持ちが昂ってきた。

「……颯志くん?」

「瑠莉。愛してる」

颯志くんの唇が、そっと私の唇に触れ、嗚咽交じりの泣き声をせき止めた。
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