かりそめ婚!?~俺様御曹司の溺愛が止まりません
「最後に一緒に入ったのは、いつだったかな。確か俺が、中三の頃――」

「え!?」

そんなに大きいときに!? 私はぎょっとして思わず彼の方を睨んでしまった。

「なんだよ、覚えてないのか? お前、『颯志くんとお風呂に入る!』ってワガママ言って聞かなくて。そのくせ裸になるのを恥ずかしがって、水着を着るって言い出して……」

そりゃあ、恥ずかしいだろう、颯志くんが中三って言ったら、私だって小三でしょう? それなりに男女とか意識し始めていた頃のはずだ。

「でも水着を着ていたら体が洗えないだろ。脱げって言ったら、『じゃあ颯志くんはあっち向いてて』って言われて。俺はずっと湯船の中でうしろを向かされていたんだ」

「……そ、そんなことが……」

全っ然記憶にないけれど、颯志くんがそんな嘘をつくわけがないし。

いたたまれず頬を赤くしてうつむいていると、颯志くんはとどめを刺すように話を続けた。
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