両想いになったあの日から。

「オーナーは俺の育ての親みたいなものだし、俺もオーナーについていくって決めたんだ。まだしばらくは居るけど1番に伝えておきたかったんだ」


ハヤトくんの言葉を最後まで聞いたユウトは
ゆっくりと息を吐いた。


「ハヤトらしくていいな。こっちにいる間は遊びに来るしハヤトもたまには俺のとこ来いよ」


「あぁもちろん。最後の日は1月20日だからミナちゃんと2人で店にきてくれ。オーナーが絶対喜ぶから」


「仕方ないな…ミナいいか?」


ユウトとハヤトくんの視線が同時に私に集まり私は勢いよく頷いた。


そこからは他愛もない話で盛り上がって
日が暮れて寒くなってきた頃に私たちはハヤトくんの家を出た。

この時間の電車は人が多い。
改札のところも、ホームも人で溢れかえっている。


「ミナ、こっちおいで」


ユウトの優しい声が斜め上から聞こえてくる。
危なくないようにって
いつもユウトは私の手を繋いでくれる。


「寒いなぁ…」


「クリスマスが近付いてきてる証拠だよ?」


そう言ってユウトの顔を覗き込むと
ほんのり頬が赤くなっている。
目が合うと急いで目をそらして空を見上げる。


「クリスマスか…」


そうつぶやいてすぐ電車が来た。
ユウトとはぐれないようにしっかり手を握って
人で溢れかえる電車に乗り込んだ。

< 23 / 24 >

この作品をシェア

pagetop