ピ リ カ(動物と会話する女の子)
「役場のそば歩いてます」
「じゃあ、そこにイタリアンレストランあるんだけど、わかる?」
「あ、目の前にあります」
「そこにいてくれる? 着替えたらすぐ向うから。 十分位で着くから先に座って待っててよ」
「わかりました」
そしてレストランに佐伯が現われた。
「佐伯さんご無沙汰してます」
「ピリカさん久しぶりだ。 少し痩せた? 僕、君の事を探したんだ。 札幌のアパートにも行ったけど引っ越した後だったし、実家が倶知安なのは知ってたけど、君の名字もわからないから探しよう無いし、大学に行っても教えてくれないし、で、元気だったの?」
ピリカは食事をしながら今日までの経緯を一時間かけて説明した。
「へぇ~大変だったんだ。 心閉ざすってどんな感じなの?」
質問してから佐伯は失言してしまったと思った。
「あっ!ごめん。 変な質問して、僕、馬鹿だネッ」
「いいえ、もう吹っ切れたからいいんです。 今、思うと霧の中を何も考えずにただ歩いてるような感じかなあ? 喜怒哀楽が無いの。 ただぼ~~っとして。 動物? いや植物みたいな感じ……」
「凄い体験だね、相変らずピリカさんは不思議ちゃんだ」
「ところで、佐伯さんはどんな具合ですか?」
「うん、思ったより余市の水が合ってるみたいだよ。 周りもみんな優しくしてくれるんだ。 今はよそもんっていう意識はないね。 もうすっかり余市に馴染んでしまったよ」
「余市は田舎なのに不便はないの?」
「不便をいえばキリが無いから妥協するしかないよ。 それより、ピリカさんはこれからどうするの? また札幌に戻るのかい?」
「う~ん、しばらくは倶知安にいます。 春までゆっくりと考えます」
「そっか、そうだよね。 焦らなくてもこれからの人生長いんだから。 しっかり決めてから行動起こしてもいいかもネ。 親元にいるんだし」
ピリカは佐伯を懐かしい親友に会ったような気がした。
あっという間に時間が過ぎ余市を後にした。 帰りのバスの中で佐伯さんと会っていると、いつも思う事だけど肩が凝らなくていい。 本音で会話が出来て全然疲れない。
「只今帰りました」
「ピリカ姉ちゃんお帰りポン」
「ただいまミルキーあんた相変らずポンポンいってるのね」
「?ポン・ポン?」
「わかりました。 ねぇ、それよりお母さんは?」
「どこかだよポン」
「どこかか? ミルキー、ありがとポン」
私も、そろそろ考えようか? どうするか、もう一度札幌に出張るかな? それともこの地区で
獣医をするか? そうこうするうちに冬が来た。 倶知安は北海道で一番降雪量が多い町。 この冬は例年に無い降雪量を記録した。 体力を付ける為、毎日除雪を心がけ、春には生涯で一番健康な身体が出来上がっていた。
そしてピリカは余市に住む事を両親に告げた。 そう、そのご何度か余市に赴き佐伯と合ってるうちにピリカは佐伯に好意を感じ、出来るだけ近場にいたいと告白したのだ。
佐伯と話合い「どうせなら一緒に住もう」という事になり、春から佐伯の家で暮らすことになった。 つまり同棲である。
佐伯が「僕さあ、ピリカのご両親に挨拶したい。 今度の日曜日僕を倶知安へ連れていってくれる?」
そして佐伯はピリカの実家に来た。
「初めまして、佐伯と申します」
母親が「初めまして、ピリカから聞いております。 お世話になります。 どうぞ宜しくお願いいたします」
側で見ていた四匹は不思議な顔をしていた。
ミミが「あの男誰? ミルキーなにか聞いてない?」
「聞いてない。 ミロとユメは?」
「私達も聞いてない」
「結婚するのかな?ポン」
ミミが「うっそでしょ? あんな男ピリカ姉ちゃんが好きになるわけないよ。 だって真狩のジャガイモみたいな顔だよ……」
「ダ、ハハハ」残りの三匹は腹を抱えて笑った。
ミミが「ミルキーあんたがジャガ芋に声掛けておいで」
「私が? なんて?」
「何でもいいの。 どうせわからないんだから」
ミルキーは佐伯に「ねぇジャガイモさん遊ぼ」
三匹の猫は大笑いした。
それを見ていたピリカが「あんた達ね、今日のご飯あげませんからね」
三匹の猫は一斉に「べぇ~ べぇ~」
ずっと黙っていた佐伯は「君達、僕をバカにしてますか? 僕はジャガ芋じゃありませんけど」
四匹が目を丸くしてあとずさりした。
なおも佐伯は「僕、ジャガイモに似てますか? 君達の話しは僕にもわかるんですよ。 ピリカと同じ能力あるんでね」
みんな去っていった。 ピリカは笑いながら見ていた。
様子を見ていた母親が「佐伯さん、もしかしたらピリカと同じ……」
「隠していてすみません。 実はそうなんです」
父親が「そっか、それなら話が早い。 ピリカの事頼みます。 それとあの四匹、急に何処かに行ったけど何かあった?」
ピリカが「あの子、佐伯さんの能力知らないから悪口いってたの」
「なんて?」
「佐伯さんをジャガイモみたいな顔だって」
父と母は瞬間吹き出した。
父が「あいつらでも悪口言うんだ」
「結構言ってるよ。 今日のご飯がどうのこうのと」
母親の顔色が変わった「そんなこと言うのかい?あの子達」
ミルキーが入ってきた。
「お兄さん、ジャガイモって言ってごめんなさい」
「いや、かまわないさ、本当に似てるかもしれないから」
後ろから三匹も入ってきた「ジャガイモって呼んでいいの?」
ピリカが「こらっユメ! 調子に乗らないの」
「ピリカべ~ べ~!」
佐伯が「みんな、これから僕の事ジャガイモって呼んでいいよ」
それから四匹は一気に佐伯に懐いた。
さてピリカはどう出るか???
「じゃあ、そこにイタリアンレストランあるんだけど、わかる?」
「あ、目の前にあります」
「そこにいてくれる? 着替えたらすぐ向うから。 十分位で着くから先に座って待っててよ」
「わかりました」
そしてレストランに佐伯が現われた。
「佐伯さんご無沙汰してます」
「ピリカさん久しぶりだ。 少し痩せた? 僕、君の事を探したんだ。 札幌のアパートにも行ったけど引っ越した後だったし、実家が倶知安なのは知ってたけど、君の名字もわからないから探しよう無いし、大学に行っても教えてくれないし、で、元気だったの?」
ピリカは食事をしながら今日までの経緯を一時間かけて説明した。
「へぇ~大変だったんだ。 心閉ざすってどんな感じなの?」
質問してから佐伯は失言してしまったと思った。
「あっ!ごめん。 変な質問して、僕、馬鹿だネッ」
「いいえ、もう吹っ切れたからいいんです。 今、思うと霧の中を何も考えずにただ歩いてるような感じかなあ? 喜怒哀楽が無いの。 ただぼ~~っとして。 動物? いや植物みたいな感じ……」
「凄い体験だね、相変らずピリカさんは不思議ちゃんだ」
「ところで、佐伯さんはどんな具合ですか?」
「うん、思ったより余市の水が合ってるみたいだよ。 周りもみんな優しくしてくれるんだ。 今はよそもんっていう意識はないね。 もうすっかり余市に馴染んでしまったよ」
「余市は田舎なのに不便はないの?」
「不便をいえばキリが無いから妥協するしかないよ。 それより、ピリカさんはこれからどうするの? また札幌に戻るのかい?」
「う~ん、しばらくは倶知安にいます。 春までゆっくりと考えます」
「そっか、そうだよね。 焦らなくてもこれからの人生長いんだから。 しっかり決めてから行動起こしてもいいかもネ。 親元にいるんだし」
ピリカは佐伯を懐かしい親友に会ったような気がした。
あっという間に時間が過ぎ余市を後にした。 帰りのバスの中で佐伯さんと会っていると、いつも思う事だけど肩が凝らなくていい。 本音で会話が出来て全然疲れない。
「只今帰りました」
「ピリカ姉ちゃんお帰りポン」
「ただいまミルキーあんた相変らずポンポンいってるのね」
「?ポン・ポン?」
「わかりました。 ねぇ、それよりお母さんは?」
「どこかだよポン」
「どこかか? ミルキー、ありがとポン」
私も、そろそろ考えようか? どうするか、もう一度札幌に出張るかな? それともこの地区で
獣医をするか? そうこうするうちに冬が来た。 倶知安は北海道で一番降雪量が多い町。 この冬は例年に無い降雪量を記録した。 体力を付ける為、毎日除雪を心がけ、春には生涯で一番健康な身体が出来上がっていた。
そしてピリカは余市に住む事を両親に告げた。 そう、そのご何度か余市に赴き佐伯と合ってるうちにピリカは佐伯に好意を感じ、出来るだけ近場にいたいと告白したのだ。
佐伯と話合い「どうせなら一緒に住もう」という事になり、春から佐伯の家で暮らすことになった。 つまり同棲である。
佐伯が「僕さあ、ピリカのご両親に挨拶したい。 今度の日曜日僕を倶知安へ連れていってくれる?」
そして佐伯はピリカの実家に来た。
「初めまして、佐伯と申します」
母親が「初めまして、ピリカから聞いております。 お世話になります。 どうぞ宜しくお願いいたします」
側で見ていた四匹は不思議な顔をしていた。
ミミが「あの男誰? ミルキーなにか聞いてない?」
「聞いてない。 ミロとユメは?」
「私達も聞いてない」
「結婚するのかな?ポン」
ミミが「うっそでしょ? あんな男ピリカ姉ちゃんが好きになるわけないよ。 だって真狩のジャガイモみたいな顔だよ……」
「ダ、ハハハ」残りの三匹は腹を抱えて笑った。
ミミが「ミルキーあんたがジャガ芋に声掛けておいで」
「私が? なんて?」
「何でもいいの。 どうせわからないんだから」
ミルキーは佐伯に「ねぇジャガイモさん遊ぼ」
三匹の猫は大笑いした。
それを見ていたピリカが「あんた達ね、今日のご飯あげませんからね」
三匹の猫は一斉に「べぇ~ べぇ~」
ずっと黙っていた佐伯は「君達、僕をバカにしてますか? 僕はジャガ芋じゃありませんけど」
四匹が目を丸くしてあとずさりした。
なおも佐伯は「僕、ジャガイモに似てますか? 君達の話しは僕にもわかるんですよ。 ピリカと同じ能力あるんでね」
みんな去っていった。 ピリカは笑いながら見ていた。
様子を見ていた母親が「佐伯さん、もしかしたらピリカと同じ……」
「隠していてすみません。 実はそうなんです」
父親が「そっか、それなら話が早い。 ピリカの事頼みます。 それとあの四匹、急に何処かに行ったけど何かあった?」
ピリカが「あの子、佐伯さんの能力知らないから悪口いってたの」
「なんて?」
「佐伯さんをジャガイモみたいな顔だって」
父と母は瞬間吹き出した。
父が「あいつらでも悪口言うんだ」
「結構言ってるよ。 今日のご飯がどうのこうのと」
母親の顔色が変わった「そんなこと言うのかい?あの子達」
ミルキーが入ってきた。
「お兄さん、ジャガイモって言ってごめんなさい」
「いや、かまわないさ、本当に似てるかもしれないから」
後ろから三匹も入ってきた「ジャガイモって呼んでいいの?」
ピリカが「こらっユメ! 調子に乗らないの」
「ピリカべ~ べ~!」
佐伯が「みんな、これから僕の事ジャガイモって呼んでいいよ」
それから四匹は一気に佐伯に懐いた。
さてピリカはどう出るか???