大好き、だからずっと一緒にいたい·····
『ここ』

悠介君が連れてきたのは、オシャレな雰囲気の暗めのレストラン。

何このシチュエーション。

恋人同士で来るようなとこだよ、こんな素敵なレストラン、初めて…

『奥のお部屋どうぞ』

お店の店員さんに案内されてる悠介君、まだ19歳だよね…

来なれてる感じがすごい。

やっぱり、いつも女の子と来てるんだ…

私も、その中の1人なんだろう。

『座って、綾音』

『あ、はい…』

案内されたのは個室。

私はイスに座って、軽く深呼吸した。

『大丈夫?ちょっと早く歩きすぎたかな』

『…いいえ、大丈夫です。すみません』

気遣いも出来るんだ…

『2人きりの時は、敬語も無し』

そう言って、悠介君は、私にメニューを渡してくれた。

『何でも食べて。あっ、少し外すから』

悠介君は、携帯を持って出ていった。

約束の断りの電話…だよね。

本当に良かったのかな…

しばらくして、悠介君が戻って来た。

もうあえて何も聞かなかった。

悠介君がいろいろ注文を入れた後、喉がカラカラだった私は、目の前のお水が入ったコップに手を伸ばした。




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