大好き、だからずっと一緒にいたい·····
悠介君を見れない。

こっちを見てるかもしれないけど、どうしてだか佐竹さんから目をそらせなかった。

吸い込まれそうな目。

やめて…

そんな目で私を見つめないで…

『ねえ、綾音ちゃん、急にそんなに綺麗になって、それって誰かのため?』

佐竹さんは、もっと近くに顔を近づけた。

大人の男性の色気のある香りがした。

私の好きなパヒュームの匂い。

周りには、私達の会話は聞こえていない。

私にだけ届く佐竹さんの声…

『誰か、好きな人がいるのかな?そうなんだったら…やけちゃうな』

耳元に熱い吐息がかかった。

『さ、佐竹さん…ワイン飲みすぎですよ。嫌だなぁ、私、綺麗になんかなってないですから。変なこと言わないで下さい』

必死で、佐竹さんから少し距離を取ろうとした。

右側を向いて、食べたくもないポテトに手を伸ばした。

『佐竹さん、あっちで飲みましょ』

麻里さんが、この場から佐竹さんを強引に連れ去った。

助かった…

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