Magic ring



彼は状況を飲むのが早くて、すぐ理解したようだった。それでも、頭を押さえて困惑している様子だった。



「…本当に…?選ばれし者じゃない奴が、ここへ…?信じられない、…でもリングを付けていない…。一体どうなってるんだ……」



「どーなってるんだろうねー……私も分からない。親だって何も知らないだろうし、心配させてるかも…」



そう思うと家を思い出して、思わず涙が出てきそうになった。



お母さん、どうして私ここにいるのぉ……!



「…どうやら侵入者では、ないんだよな?……まぁこんなマヌケな侵入者がいたらすぐ捕まってるか。」


< 9 / 18 >

この作品をシェア

pagetop