2度目の忘れられない恋





空side


「はい捕まえた〜」

逃げようとするみおさんを逃げないように、しっかりと抱きしめる

「え、」
「えっ、」

2人が固まってこっちを見ている

…何?

「…なに、か?」

「…あぁ、いや、
ありがとう三影くん。みお行くぞ」

どんどん来太さんがこっちに近づいてくる


「嫌だやだ…!来太くん目怖い!」

俺の腕にどんどん抱きついてくるみおさん
可愛いなぁ…子供みたいで。

「はぁ…
三影くん、そのまますぐそこの駐車場連れてきてもらってもいい?」

「良いですよ」

もうこのまま強制連行するんだ、

「ありがとう、先行ってるね」

来太さんは先に行ってしまった

「…三影さん意地悪。」

涙の溜まった上目遣いで睨まれても全く怖く無いし違う意味で心臓に悪い。

…マジで可愛いな。

「あ、連絡先教えてくれない?
さっきの話まだ途中だったし、今日の夜暇だから電話して?」

「あ、はい!
あの…手、離してもらえますか?」

俺はまだみおさんを抱きしめたまま

「無理だね、逃げられたら来太さんに怒られるから」

「逃げません…!」

連絡先を交換して、車が出るのを見送った
夜が楽しみだな。


空side終


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