2度目の忘れられない恋
来太side
「お疲れ〜」
「お疲れ〜!また明日なっ」
来週からライブツアーが始まるから何かと忙しい
夜の8時、ようやく練習が終わった
「みおのとこ寄ってくか。」
仕事帰りや、仕事に行く前にみおの家に寄るのが習慣になってる
秀くんが亡くなってから、心配で行っていたってのもあるけど、
まぁ俺が会いたいだけ。
みおの好きなスイーツを買って家に向かう
「はーい?」
「俺。開けて?」
「どうしたの?」
「だから、用がなくてもいつも来るって言ってるだろ」
来太くんここに住み着いてるじゃんって言いながらも毎回入れてくれる
「はいこれ、好きだろ?」
「プリンロール…!ありがとう!」
これ、この笑顔が好きで毎回いろんなものを買ってきてしまう
…貢ぎ心理だな。
「そういや来太くんいつからライブなの?」
「来週だよ。日曜なら関係者席取れるけど、来る?」
「え!行きた…あ、ダメだ、」
パッと明るくなったかと思ったらシュンとなる
「何かあんの?」
「…三影さんの家に楽器を教えてもらいに行く約束が、」