2度目の忘れられない恋
「…やっぱり行きたくない。」
私は病院の入り口まで来て、入るのにためらっている
「ほーら入るよ?ここで止まってても俺が絶対に連れて行くから」
「ですよね。」
三影さんにグイグイと腕を引っ張られ、受付まで連れてこられた
「あれ、みおちゃん?
どうしたの?!来るの明日じゃなかった?」
「茜さん…」
私の担当医の茜さんが出てきた
「ちょっと、体調良くなくて…」
「えっ、そうか…で、隣の方は?」
あぁ、茜さんは知らないか
「えっと、この方…」
「もしかして彼氏…?!」
…
「いやっ、ちが…」
「そうです。はじめまして」
…ちょっと待って。
「やっぱり彼氏か!いや〜俺嬉しいよ!前向いてくれて、」
「やっ、違いますよ!?」
なんてややこしいことを言うの三影さん…
「あれ違うの?」
「…違います。」
ここで彼女じゃ無いって否定するのもちょっと悲しいな。
「ははっ、騙されやすいですね先生。
僕はみおさんの友達みたいな感じです
付き添いできました」
…うん、そうだよ。友達みたいな感じ。
「あぁ…そうなんだ!
僕は彼女の担当医で、坂崎茜と言います。
連れてきていただいてありがとうございます」
「いえいえ、
帰りも送って行ってあげたいんですけど、僕今から仕事で…」
…そうだ、三影さん今日仕事だ。
そんな時間ないときに、
「本当ありがとうございましたっ、忙しいのに…
私は1人で帰れます!」
帰れなくても、これ以上三影さんに迷惑はかけたくないから意地でも帰る
「全然いいんだよ?むしろ俺から言ったんだし
家に着いたら連絡してね?」
「はいっ」