2度目の忘れられない恋


「みお 〜!早くいくぞ!」

「待ってってば!あんまり走らせないで」

季節はもう夏。
明日から夏休み!

終業式が終わって、私は祥吾と一緒に寄り道を。

「…本当に私の行きたいとこばっかりでいいの?」

「おう!」

なんか、「今日はみおの好きなとこついてく」って言ってくれてね。
ずっと行ってみたかった、ショッピングモールのケーキカフェに行く!

…そういや、祥吾と出かけるの久しぶりだな。

「うわっ、凄い人。」

「だな。みんな夏休み始まるからって遊びに来るのかよ」

いや、私たちもそうじゃん?
結構制服の人多いし、皆んな学校帰りだね。

「じゃあ行くか!はぐれるなよ〜?」

「え、ちょっ祥吾?!」

私の手を取ってどんどん進んでいく

久しぶりに見た祥吾の背中…なんか、カッコよくなっちゃったね。

多分、今まだ生きてきた中で一番長く一緒にいる人は祥吾だろう。

秀よりも、来大くんよりも。
どんな時でも私のそばにいてくれたんだよね。

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