君の笑顔は、俺が絶対守るから。

「兄ちゃんにはわかんないよ。僕らのこの恐怖は」

「そうだよ。一ノ瀬くんには怖いものなんてないんでしょ」

「なんだ。雷が怖いのか。お前らガキだな」


鼻で笑われムカッときた。


「雷だけじゃありませんけど! この風と雨もフツーに怖いですけど!」

「それ、威張って言うことか?」

「兄ちゃんだってそんなこと言って、雷に打たれたら死ぬくせに!」

「はあ? 当たり前だろ。俺を何だと思ってんだよ」


あきれたように言われ、私と春陽くんはそろって唇をとがらせた。


ギュッとお互い抱きしめ合う。

わかりあえるのは私たちだけだ。


「兄ちゃんの鬼畜! 冷血漢!」

「そうだそうだ! いいもん。私たちは雷が苦手なもの同士、一緒に寝るもんね!」

「えっ! 梓おねえちゃんと一緒に寝ていいの?」

「当たり前だよ! 雷が鳴っても、こうしてくっついて寝れば怖くないよね」
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