君の笑顔は、俺が絶対守るから。

ぎゅーっと春陽くんを抱きしめながら言えば、一ノ瀬くんが「ダメに決まってんだろ」と不機嫌そうに言い放ち、春陽くんを引きはがそうとしてくる。

慌てて春陽くんの体を強く抱き寄せた。


「別にいいでしょ! 弱いもの同士一緒に寝たって!」

「お前な……。いいわけあるかよ。あれほど俺が自覚しろって――」

「一ノ瀬くんには関係ないじゃん! 放っておいてよ!」


私の言葉に、一ノ瀬くんは怒ったような、傷ついたような複雑そうな表情を一瞬見せた。

けどすぐに「勝手にしろ!」と切り捨てるように言って、リビングを出ていってしまった。


ああ、もう。

どうして私ってこうなんだろう。


「梓おねえちゃん。大丈夫……?」

「春陽くん……ごめんね」

「どうして謝るの? 僕、梓おねえちゃんと一緒に寝れるの、嬉しいよ」


そう言って慰めるように笑ってくれた春陽くんを、ぎゅうぎゅうと力いっぱい抱きしめた。



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