君の笑顔は、俺が絶対守るから。
*
月曜の朝。
家の玄関を出た時の景色を、ひどく懐かしく感じた。
マンションの12階からは、同じようなマンションや、その隙間から青空が見える。
一ノ瀬のお家は、玄関を出るとすぐにお庭と屋根つきの車庫が見えて、向かいの家の犬がよく柵の間から顔を出していた。
「行ってきます!」
「行ってらっしゃい、梓ちゃん。気をつけてね」
お母さんに見送られるのも久しぶりで、少しくすぐったく感じながら駅へと走った。
ひとりで電車に揺られ、ひとりで学校の最寄り駅で降り、ひとりで学校に向かう。
この1ヶ月はずっと一ノ瀬くんと一緒だった道のり。
そんなに仲良くたくさん会話したわけじゃないけど、いつだって彼がすぐそばにいた。
寂しくないわけがない。
元に戻っただけなのに、と考えていると、前方に見覚えのある後ろ姿を見つけ、思わず駆け出した。
「一ノ瀬くん……!」
月曜の朝。
家の玄関を出た時の景色を、ひどく懐かしく感じた。
マンションの12階からは、同じようなマンションや、その隙間から青空が見える。
一ノ瀬のお家は、玄関を出るとすぐにお庭と屋根つきの車庫が見えて、向かいの家の犬がよく柵の間から顔を出していた。
「行ってきます!」
「行ってらっしゃい、梓ちゃん。気をつけてね」
お母さんに見送られるのも久しぶりで、少しくすぐったく感じながら駅へと走った。
ひとりで電車に揺られ、ひとりで学校の最寄り駅で降り、ひとりで学校に向かう。
この1ヶ月はずっと一ノ瀬くんと一緒だった道のり。
そんなに仲良くたくさん会話したわけじゃないけど、いつだって彼がすぐそばにいた。
寂しくないわけがない。
元に戻っただけなのに、と考えていると、前方に見覚えのある後ろ姿を見つけ、思わず駆け出した。
「一ノ瀬くん……!」