月夜の砂漠に一つ星煌めく
「それは、ジャラール様がネシャート王女以外の女に、興味を示さなかったからです。」
「ネシャートも、踊り子も、一緒だろ。」
「一緒では、ありません!」
久しぶりに、ハーキムから強い口調を聞いた。
「では、ハーキムは。恋人を作る時に、国の為を思って選ぶのか?」
「恐れながら、私とジャラール様とでは、お立場が違います。」
上手く逃げたハーキムに、初めて舌打ちをした。
「……別れろと言うのか?あの踊り子と。」
「どうするかは、ジャラール様次第です。」
ダメだと言っておきながら、どうするかは俺次第って、勝手過ぎやしないか?
「あの踊り子とは、別れない。」
「ジャラール様!」
「アラブの男は、女を何人でも囲えるのだろう!?ハーキムが言ったのではないか!」
ハーキムは、何も言えず黙ったままだ。
「とにかく、あの踊り子の事は、何も言わないでくれ。」
俺はそう言うと、部屋を出た。
「ネシャートも、踊り子も、一緒だろ。」
「一緒では、ありません!」
久しぶりに、ハーキムから強い口調を聞いた。
「では、ハーキムは。恋人を作る時に、国の為を思って選ぶのか?」
「恐れながら、私とジャラール様とでは、お立場が違います。」
上手く逃げたハーキムに、初めて舌打ちをした。
「……別れろと言うのか?あの踊り子と。」
「どうするかは、ジャラール様次第です。」
ダメだと言っておきながら、どうするかは俺次第って、勝手過ぎやしないか?
「あの踊り子とは、別れない。」
「ジャラール様!」
「アラブの男は、女を何人でも囲えるのだろう!?ハーキムが言ったのではないか!」
ハーキムは、何も言えず黙ったままだ。
「とにかく、あの踊り子の事は、何も言わないでくれ。」
俺はそう言うと、部屋を出た。