月夜の砂漠に一つ星煌めく
寄りによって、ネシャートの名前を呼んでいる時に、アリアに会うなんて。

「ねえ、ネシャートって誰?」

しかも、それを聞いてくるし。

「……誰でもいいだろう。」

「よくない。」

アリアは、口を尖らせて、不機嫌な顔だ。

「なんだ、妬いているのか?」

「うん、そう。だから、誰?」

あっさり認めて、その上確認。

俺よりも、アリアの方が上だ。


「……妹だよ。」

「妹!?嘘!」

「嘘?」

「だって、妹を呼ぶような呼び方じゃなかったもの。」

しっかり聞いているなんて、いつからここにいたんだ。


「そう言えば、昼間。テントの近くまで行ったよ。」

「誤魔化さない。」

俺は頭が後ろに、倒れる気がした。

「誤魔化してなんていないよ。本当に行ったんだ。」

「うん。知り合いから聞いた。」

なんだ、知ってたのか。

だったら、“今日来たんだって?”の一言くらい、言えばいいのに。
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