月夜の砂漠に一つ星煌めく
「アリア!!」

テントの外から、またあの男の声が、聞こえてきた。

「はーい!」

返事をしたアリアは、着替えるどころか、そのままのセクシー衣装で、歩き始めた。

「とにかく、今日はこの衣装で、私は踊るから。」

「アリア。」

「まあ、黙って私の躍りを見なさい!」

そしてアリアは、また俺の腕を引くと、テントを抜け出し、舞台の下へと、俺を隠してくれた。

「ここはね。舞台に近すぎて、意外に穴場なの。」

アリアは、イタズラっぽく笑うと、舞台の袖へと消えて行った。


「全くアリアは。俺の気持ちが、分かってない!」

好きな女の肌を、他の男に見られて、機嫌のいい奴なんているか?

そんな事をブツブツ言っている間に、音楽は盛り上がっていく。

「アリア!」

「待ってたぞ!」

アリアの名前を聞いて、俺は少しだけ、舞台から頭を出した。


それはまるで、女神のようだった。

皆が、アリアの躍りに、釘付けになる。
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