月夜の砂漠に一つ星煌めく
いつだったか、星の間で見たアリアの躍りも、とても綺麗だったけれど、それとは匹敵にならない。

やっぱり、自分の躍りを見てくれる人が多いと、踊る方も、気合いが入るのかな。


躍り終わったアリアは、いつもよりも体を降ろして、皆に挨拶をした。

大きな、大きな拍手が、アリアを包む。

「ありがとう!皆さん、本当にありがとう!」

アリアの躍りが、今日のメインイベントだったらしく、アリアの躍りが目的ではない人々は、ちらちらと帰り仕度を始めていた。


「アリア!明日も来るよ!」

「愛してるよ、アリア!」

逆に、アリア目的で集まっている、まあ、ほとんどが男なんだけど、その人々はアリアが舞台袖に帰ろうとしていても、アリアの名前を呼び続けた。

そして俺はまた、そんな奴等を見て、胸の中が悶々とする。

あんな衣装を着て踊るから、あんな男達ばかり集まるんだ。

舞台から降り、まだ残っている観客に見られないように、アリアは身を屈めて、俺のところへと戻ってきた。
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