月夜の砂漠に一つ星煌めく
「この前、ジャラールが私に会いに来たでしょう?それからね。みんな、ジャラールに会いたいって、言ってたのよ。」

そんなに皆が言うんだったら、行ってもいいかなって、ふと思った。

「さあ、着いたわよ。」

テント村の中央には、広場があって、そこに薪を燃やす場所があった。

その時俺はなぜか、ハーキムと時々行く、野宿生活を思い浮かべた。

「まだ火が炊かれていないのね。皆は厨房かしら。」

アリアはキョロキョロと、辺りを見回す。


「おい、アリア。」

背の低い男が、近くにやってきた。

「火を着けるから、少し離れていろ。って、誰だ?その男。」

アリアは、軽く咳をした。

「みんなが会いたがっていた、ジャラールよ。」

「おお!おまえがか!」

おまえって、君も挨拶に来たのに、俺の事覚えてないんだな。

背の低い男は、薪を燃えた跡に置いた。

「アリアの男にしては、いい男だな。服もいいモノを着ているし、金持ちか?」
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