月夜の砂漠に一つ星煌めく
俺は目をパチクリさせる。

この舞踏団の人達は、同じ事を聞いてくるのか?

「……まあ、そこそこ。」

「そうかそうか。」

背の低い男は、嬉しそうに薪を組み始めた。


「ボルーボ。私は少し厨房に行ってくるわ。ジャラールをお願いね。」

「分かった、アリア。」

そしてアリアは俺を置いて、どこかへと走って行ってしまった。

ここで何もせずに、アリアを待つ訳にも行かない。

「手伝います。」

「えっ?できるのか?ジャラール坊っちゃん。」

なんだその、坊っちゃんって。

そう思いながら、近くに落ちている薪を拾った。

「少しだけなら、教わった事があるので。」

「へえ、そうかい。」

ボルーボさんが置いた薪の上に、拾った薪を組む。

そして辺りに落ちていた、葉っぱや小枝を、一番下の空洞の部分に入れた。

「火をお願いします。」

「ああ、そうだな。」

ボルーボさんが、小枝に火を着けると、上手い具合に火は燃え上がった。
< 155 / 204 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop