月夜の砂漠に一つ星煌めく
そしてアリアは、『ここで待ってて。』と言うと、遠くにいたお兄さんを、俺のところに連れてきた。

「ジャラール、私の兄さんよ。」

兄さんと呼ばれた人は、俺の顔を見るなり、目を大きく見開いた。

「初めまして、ジャラールと申します。」

お兄さんに、右手を差し出した。

「……初めまして。テラーテです。いつも、妹が世話になっているらしいね。」

「いえ。お世話になっているのは、私の方です。」

その会話を聞いて、アリアはニコニコと、笑っている。

どうやら、兄さんと俺が仲良くしているのが、とても嬉しいらしい。


「今日は、ゆっくりしていけるのかな。」

「はい。そのつもりです。」

するとアリアは、お兄さんの腕に、しがみついた。

「兄さん。今日の夕食は、ご馳走ですって。サラサさんが、言ってたわ。」

「そうか。」

そんな事を言っていたら、早速火の周りに、ご馳走が並び始めた。
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