月夜の砂漠に一つ星煌めく
舞台の片付けが終わった人達も、衣装を縫い終わった人も、だんだん火の周りに、集まりだす。

「サラサ!今日はご馳走だな。」

「そうさ!何たって、アリアの恋人が、来ているんだからね。」

その一言で、アリアの隣にいる俺に、皆の視線が注がれた。

ひそひそと、俺が見ながら喋り出す。

その中には、ボルーボさんが言っていた、トルトさんの姿もいた。


「さあ、みんな。客人だ。杯を取れ。」

テラーテさんの一言で、皆静まり返り、杯にお酒を注いだ。

「ジャラール、はい。」

アリアは杯を俺に渡すと、中にワインを注いでくれた。

「アリアは?」

「私も同じモノを飲もうかな。」

俺はアリアに渡された杯を、近くの木のベンチに置くと、彼女が持っている杯に、ワインを注いだ。


「では。ようこそ、我が舞踏団の村へ。乾杯!」

「乾杯!」

皆が乾杯の後に、俺にも杯を向ける。

それに一人ずつ応えていく。
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