月夜の砂漠に一つ星煌めく
宴が始まると、皆和やかになる。

「よお!アリアの男も、酒飲めよ!」

ガタイの大きな男に、酒を注がれた。

「ヒート!ジャラールは、あまりお酒が飲めないのよ。」

「なに?そんな男、アリアには相応しくないな。」

「まだ若いのよ。成人してないんだもの。」

「ええ!?」

目を丸くして驚いたヒートさんは、驚き過ぎて、お酒で噎せてしまった。


「へえ……まだ成人前だったのか。酒、大丈夫なのか?飲んで。」

ボルーボさんが、心配してくれる。

「はい。少しなら、飲んでも大丈夫です。」

酒が飲めなくて、アリアに相応しくないと言われるなんて、俺が成人していないと知らないとは言え、悔しくて堪らない。

「ヒートの言う事なんて、気にしなくていいわ。他にジュースもあるわよ。水もあるし。」

一人の見知らぬ女性に、声を掛けられた。

「ジャラール。今日の料理を作ってくれた、サラサさんよ。ボルーボさんの奥さん。」
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