月夜の砂漠に一つ星煌めく
「へえ。いい場所に住んでるな。この国は、宮殿に近ければ近い程、いい身分なのだろ?」

「まあ……」

「正直な話、アリアをどう思っているんだ?」

トルトさんの、率直な質問に、今度は僕が噎せる。

「大丈夫?ジャラール!」

アリアが、背中をさすってくれた。


「そんな事して誤魔化しても、俺の目は誤魔化されないぞ。」

「はい?」

咳をしながら、トルトさんを見ると、厳しい目で俺を見ている。

「トルト。ジャラールは、お客さんよ。少しは礼を尽くしなさいよ。」

少しため息をついたトルトさんは、無造作に俺に酒を注いだ。

「有り難うございます。」

「礼はいらん。アリアに言われたから、注いだまでだ。」

フンと荒い息を吐き、顔を背けてしまったトルトさん。

完全に、俺の事を敵視扱いだ。


そんな時だった。

酔ったボルーボさんが、大きな声で叫んだ。

「アリア!踊れ!」

すると他の人も、“アリア!踊れ!”と叫び始める。
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