月夜の砂漠に一つ星煌めく
テラーテさんは、俺に深々と頭を下げた。

「それ、アリアと僕の事を、暗に許してくれると言う事ですか?」

「えっ?」

テラーテさんが、顔を上げて、しかめ面をする。

自分でも全く、調子に乗っていると思う。

たぶん、お酒が入っているから、なのかな。


「お気づきかもしれませんが、僕はアリアに惚れています。」

「はあ……」

「将来、アリアを妻に迎えたいと、思っています。」

「妻に!?」

あまりにも大きなテラーテさんの声に、近くにいる人々が、こちらを向く。

「テラーテさん、声が大きい!」

「すみません。」

そして俺の方から、テラーテさんに近づく。

「ただ、テラーテさんも知っている通り、僕には正妃を決める権利がありません。」

これには、テラーテさんも、返事をしてくれなかった。

「それでも僕は、アリアと正式に夫婦になりたい。第2の妃でも許してくれると言うなら……その……」
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