月夜の砂漠に一つ星煌めく
着ている服からして、どこかの姫君なのだろう。
「ああ。残念だが、お嫁さんに来てくれる人は、いなかったようだ。」
するとその女の子は、モジモジとドレスの裾を、いたずらし始めた。
「だったら、私がお嫁さんに、なってあげる!」
「はあ?」
思わず、首を傾げてしまった。
「あら、私は嫌だ?」
女の子も、一緒に首を傾げる。
「君、名前は?」
「私はね、マリカ。」
「えっ?」
おいおい、ドレスを捲ってカボチャパンツを見せているのに、名前の意味が“女王”って言うはないだろう!
「えーっと、マリカ姫はおいくつなのかな。」
「10歳。」
わざわざ、手振りまで付けてくれているけれど、1本足りないよ。
私がお嫁さんになってあげる!なんて、かわいい事言ってくれるけれど、もう少し成長してから、来てほしい。
「マリカ!」
「あっ、はーい。」
父親に呼ばれ、その女の子は、さっさと立ち去ってしまった。
「ああ。残念だが、お嫁さんに来てくれる人は、いなかったようだ。」
するとその女の子は、モジモジとドレスの裾を、いたずらし始めた。
「だったら、私がお嫁さんに、なってあげる!」
「はあ?」
思わず、首を傾げてしまった。
「あら、私は嫌だ?」
女の子も、一緒に首を傾げる。
「君、名前は?」
「私はね、マリカ。」
「えっ?」
おいおい、ドレスを捲ってカボチャパンツを見せているのに、名前の意味が“女王”って言うはないだろう!
「えーっと、マリカ姫はおいくつなのかな。」
「10歳。」
わざわざ、手振りまで付けてくれているけれど、1本足りないよ。
私がお嫁さんになってあげる!なんて、かわいい事言ってくれるけれど、もう少し成長してから、来てほしい。
「マリカ!」
「あっ、はーい。」
父親に呼ばれ、その女の子は、さっさと立ち去ってしまった。