月夜の砂漠に一つ星煌めく
駱駝を急いで走らせ、宮殿の門を潜り抜けた。

「ジャラール様!」

後ろからハーキムの声が聞こえたが、そんなのはどうでもよかった。

急いで、急いで急いで、国の外れまで、駱駝を走らせた。

「どこだ?どこにいる?」

やがて砂漠に出ると、丘の上に、大きな荷物を持った一行を見つけた。


「アリア!」

急いで丘の上に向かう、坂道を探した。

「アリア!待ってくれ!アリア!」

すると、舞踏団の一人が、俺を見つけてくれて、アリアに教えてくれた。

すると馬車の荷台で、アリアが立ち上がった。

周りの人達も、俺に気づいてくれた。

「テラーテさん!トルトさん!ボルーボさん!サラサさん!待ってくれ!待ってくれ!!」

するとテラーテさんが、一度一行を止めてくれた。


やっと止まってくれた。

急いで丘の上に続く道を、駆け上がろうとした時だ。


「来てはいけません!ジャラール王子!」
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