月夜の砂漠に一つ星煌めく
「ああ。」
「女と言うのは、美しさだけが取り柄では、ございません。」
「あれだけ美姫美姫言って、話が違うではないか。ハーキム。」
部屋の中にいる、他の侍従から、苦笑が出る。
「とにかく!お優しさとか、気が利くとか、尽くしてくれるとか、歌が上手い、裁縫が上手い、夜が情熱的。いくらでも、女の魅力はございます。」
「ふーん。」
「その気のない返事、何年ぶりかに、お聞きしました。」
そう言うとハーキムは、俺をじーっと、見つめた。
「まさかと思いますが……」
「ん?」
「ジャラール様。男がご趣味ですか?」
「そんな訳ないだろ!!」
まったく。
ハーキムは年上なだけに、そう言う事まで、情報を知っている。
「もし……お望みとあらば……」
「どうした?ハーキム。」
「私が、夜のお相手を……」
「止めてくれ!」
もうハーキムに付いていけなくて、たまらず部屋を出た。
「女と言うのは、美しさだけが取り柄では、ございません。」
「あれだけ美姫美姫言って、話が違うではないか。ハーキム。」
部屋の中にいる、他の侍従から、苦笑が出る。
「とにかく!お優しさとか、気が利くとか、尽くしてくれるとか、歌が上手い、裁縫が上手い、夜が情熱的。いくらでも、女の魅力はございます。」
「ふーん。」
「その気のない返事、何年ぶりかに、お聞きしました。」
そう言うとハーキムは、俺をじーっと、見つめた。
「まさかと思いますが……」
「ん?」
「ジャラール様。男がご趣味ですか?」
「そんな訳ないだろ!!」
まったく。
ハーキムは年上なだけに、そう言う事まで、情報を知っている。
「もし……お望みとあらば……」
「どうした?ハーキム。」
「私が、夜のお相手を……」
「止めてくれ!」
もうハーキムに付いていけなくて、たまらず部屋を出た。