月夜の砂漠に一つ星煌めく
大体、会った事もない女の事、あーだこーだと語る方がおかしい。
それにしても、ネシャートがアラブの中でも、1・2を争う美しさとは。
一番近くにいて、知らなかった。
そんな事を思っていると、タイミング良く、ネシャートに会った。
「ごきげんよう、ジャラール王子。」
侍女だと言うラナーと共に、挨拶した。
「元気そうだね、ネシャート。」
「はい。有り難うございます。」
ネシャートは、あの一件以来、次期国王としての心構えを、みっちり仕込まれているらしい。
そして、俺の事もお兄様ではなく、“王子”と呼べと、父上と母上に言われたらしい。
その日の夜は、本当に大変だった。
もう夜中だと言うのに、俺の寝室に駆け込んで来て、泣きながら『どうしてどうして?』と、叫ぶばかり。
どうやら父上も母上も、ネシャートの兄ではない事を、教えていないらしい。
それにしても、ネシャートがアラブの中でも、1・2を争う美しさとは。
一番近くにいて、知らなかった。
そんな事を思っていると、タイミング良く、ネシャートに会った。
「ごきげんよう、ジャラール王子。」
侍女だと言うラナーと共に、挨拶した。
「元気そうだね、ネシャート。」
「はい。有り難うございます。」
ネシャートは、あの一件以来、次期国王としての心構えを、みっちり仕込まれているらしい。
そして、俺の事もお兄様ではなく、“王子”と呼べと、父上と母上に言われたらしい。
その日の夜は、本当に大変だった。
もう夜中だと言うのに、俺の寝室に駆け込んで来て、泣きながら『どうしてどうして?』と、叫ぶばかり。
どうやら父上も母上も、ネシャートの兄ではない事を、教えていないらしい。