月夜の砂漠に一つ星煌めく
ある日の夜。
その時もラナーの協力で、ネシャートと会う事ができた。
だがこの日は、少し様子が変だった。
「ラナーが、疑われているのです。」
ネシャートが、重い口調で話し始めた。
「ジャラール王子が部屋に入ると、ラナーは部屋を出ると。誰か別の者を、王子に会わせているのではないかと。」
「よくそこまで、調べる者がいるものだ。」
俺は、半分呆れた。
「ラナーには、以前にも迷惑をかけています。もう、あの者に、疑いはかけられて欲しくありません。」
ネシャートの、ラナーを思う気持ちが、俺を少し前に、歩かせてくれた。
「では……ネシャートの部屋に、行ってもいいかな。」
「私の?……」
はにかみながら、小さく頷いたネシャートと二人で、ラナーの部屋を出た。
誰もいない事を、少しずつ見張りながら、やっとの思いで、ネシャートの部屋に辿り着いた。
「どうぞ、ジャラール王子。」
その時もラナーの協力で、ネシャートと会う事ができた。
だがこの日は、少し様子が変だった。
「ラナーが、疑われているのです。」
ネシャートが、重い口調で話し始めた。
「ジャラール王子が部屋に入ると、ラナーは部屋を出ると。誰か別の者を、王子に会わせているのではないかと。」
「よくそこまで、調べる者がいるものだ。」
俺は、半分呆れた。
「ラナーには、以前にも迷惑をかけています。もう、あの者に、疑いはかけられて欲しくありません。」
ネシャートの、ラナーを思う気持ちが、俺を少し前に、歩かせてくれた。
「では……ネシャートの部屋に、行ってもいいかな。」
「私の?……」
はにかみながら、小さく頷いたネシャートと二人で、ラナーの部屋を出た。
誰もいない事を、少しずつ見張りながら、やっとの思いで、ネシャートの部屋に辿り着いた。
「どうぞ、ジャラール王子。」