オレ様御曹司 と 極上KISS
は?

なんだよ。それ。


俺は2人の女から見つめられた。

「は?だいたいお前から俺を誘ったくせにそんなことよく言うよな。」

お前が朝までいたんだろ?

「ちがっ!あれはべつにわたしからとかじゃないし。」

なおが俺の顔を恥ずかしそうに見た。

「じゃあなんで朝までいたんだよ?」

「翔が言ったんじゃん。朝までいろって。」

なおが日本語でボソッと言った。


は?


とたんに賢太郎がプッとプチトマトをふきだしそうになった。

「そんなこと・・・俺言ってねぇし。」

「間違いなく言った。
だからわたしは翔が次の日また機嫌悪くなってもいやだし、いることにしただけ。」

「は?待てよ。俺がそんなこと・・・言うわけ・・・」

俺たちの日本語の口喧嘩をぽかんとして見つめるルナに賢太郎が英語で説明しはじめた。

「こらぁ!賢太郎!訳すなって!」

反論する俺にペロッと舌を出す賢太郎。

クソッ!
そりゃぁ、俺が言ったかもしれないけどよ。
覚えてねぇし。


なおはクスッと笑うと立ち上がってナンシーのところへ肉を焼きに行った。


「惚れた男の負けだな。」

賢太郎が日本語で俺にコソッと耳打ちした。

「うるせぇよ。」

俺はコーラをぐいっと煽った。
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