オレ様御曹司 と 極上KISS


「近藤さんおひさしぶりです。」

今日は近藤建設の専務の近藤樹《こんどういつき》さんと久々に仕事の話があった。

近藤建設がマキノ建設と組んで大型のショッピングモールの建設を手がけるのに、KN商事が建設後の中の手配などをすることになりそうだった。

「もうすぐ、マキノ建設の担当者も来るから、待ってて。」

近藤さんは相変わらずスマートだ。

仕事の時はなおを見ても特に誘ったりもしない。
ONとOFFの切り分けが上手い人なのだ。

まぁなおのことも本気で誘おうと思ってるわけじゃないだろう。

なおは俺の彼女だってことはこの人にはわかってるはずだった。


「失礼します。」

近藤さんと談笑していたらマキノ建設の担当者が2人入ってきた。

営業と設計士だろう。

「蒼大!」

「え?なお?」

2人は驚いた面持ちで目を大きく見開いていた。
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