オレ様御曹司 と 極上KISS
「絶対何か見つける。百合園の弱点を・・・。
たぶん瑠璃子が俺に惚れてるってだけじゃないような気がすんだよ。何か裏にある。
だから・・・信じてろ。もし・・・お前の力を借りたくなったらまた言うから。」

とろけるキスのあと、翔が抱きしめたまま言った。

「うん。あ、金曜日のね・・・翔が会議に行ったあとの瑠璃子さんの発言を録音しておいたの。」

スマホを取り出して、翔にそれを聞かせる。

「オンナってこえぇ・・・。俺の前と全然違うんですけど・・・?」

「まぁこんなもんよ。オンナなんて・・・。」

翔はブルッと震えた。

「とりあえず、これ残しといて。これからも録音とか必ずしとけよ。」

「うん。」

「じゃ、俺はこれからちょっと出てくる。お前は昼からの会議の用意しといて。」

え?わたし連れずに出ていくなんて今までなかったじゃん?

「大丈夫だって。そんな顔すんな。
俺だって今回の件は久遠の内情もかかわってくるから内密に動かないとなんないこともあんだよ。わかれ。」

翔はそのままパタンと扉を開けると出て行った。


こんな短いあいだにでもちゃんとサンドイッチは食べていたし、コーヒーカップも空になっていた。

早業・・・。




肉どうふは、冷蔵庫に材料があったから気づいたら作っていた。

やっぱり翔にふさわしいのはお嬢様である瑠璃子なんじゃないかって・・・
わたしみたいな庶民・・・

けれど蒼大はあきらめんなと言った。
好きならあきらめんなと・・・
蒼大に言われたら大丈夫な気がした。


蒼大・・・わたし信じてみる。

翔を・・・。
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