オレ様御曹司 と 極上KISS
「それは・・・
やっぱりそうなんですね・・・。」

茉由さんもゴクリとつばを飲み込んだ気がした。
やっぱり茉由さんも気づいてたか・・・。

「そう。それで、久遠翔のじいさんと百合園のおばあさんの命令で百合園瑠璃子と強制的に見合いをさせられ、一方的に婚約したことになってしまっていて、いま困ってる。」

「そ、そうですか・・・。そんなことが・・・。」

茉由さんはなんといったらいいのか・・・って顔でこちらを見ている。

「なおと翔はほんとに・・・お互いを愛してて・・・なんとかしてやりたいんだ・・。
だから・・・百合園のことで知ってることあったら教えてほしい。」

なおのことを助けようとしている自分・・・結構最初はつらいと思ってたけど・・・なんとなくもうふっきれてんのかもしれないなと思った。

「わかりました。知ってることを話します。蒼大さんなら絶対に信用できますから・・・。」

茉由さんも腹をくくってくれたようだ。
こちらをまっすぐに見つめて話し始めた。

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