オレ様御曹司 と 極上KISS
「ああ・・・わしの愛した女性じゃ。」

え・・・?!
愛した?!
あまりの衝撃に言葉が出てこなかった。

「その絵は、大学のときにふたりで同じものを買って持っていようと誓ったものじゃ。名もない画家が描いたものじゃが・・・同じものが2つあって・・・ふたりで買った。
けれど・・・わしはそのあと会社を大きくすることに必死になってしまい、琴をないがしろにするようになって・・・気づけば琴はいなくなっていた。」

そして、はっはっはっと大きく笑った。



「わしはまた失敗をおかすところじゃった・・・。」




そこへお手伝いさんがまたノックしてバタバタと入ってきた。

「旦那さま!翔さまがお見えです。玄関にお入りになるなり、突然怒られて今こちらに足早に向かっておられます!
あぁもういらしたわ・・・。」


「爺さん!なおに何した!」

翔がお手伝いさんをなかば押しのけて客間に入ってきた。

わたしはとえば、床を拭いていたタオルを持ったまま、会長の前にひざまづいていた。

「なお!何してる!何もされてないだろうな?」

翔がわたしのところへササっと来て、会長とわたしの間に立ちはだかった。
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