オレ様御曹司 と 極上KISS
「え?ごはん・・・ですか?」

下森さんとごはん・・・。
まぁカレシもいなくなったことだし、佳那の思惑通り他の人見るのもいいのかも・・・?

「僕これからロスだからさ。
帰ってきたらごはん行こう。ごちそうするよ。」

下森さんは営業成績もいいし、スマートで物腰やわらかくクールなイケメン顔で女子社員からの人気も高い。

「はい。」

わたしは快く返事をしていた。

「じゃぁ。楽しみにしてる。」

下森さんは右手を軽く挙げて去っていった。



「驚いたよ。一条さんが秘書課って・・・」

「はい。わたしも驚いてます。」

下森さんがロスから帰国した日の午後にわたしの異動が発表された。

みんなはざわついていたし、佳那ですら知らされていなかったのかビックリしていた。

「なお知ってたの?」

「うん。先週部長に呼ばれて、他言するなっていわれたから・・・。」

「そっか・・・。
なんかよっぽどのことだね。
管理部でなおって重宝されてんのに。」

今日のお昼の会話だ。


「英語力が役立つならいいかなって思ってます。」

「え?一条さん英会話OKなんだ?」

「はい。
わたし父親が商社マンだったんで小学校はほぼ海外で過ごしたんです。
だから英語は得意です。」
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