オレ様御曹司 と 極上KISS
結局週末は自家用車で家まで迎えに来た翔と永井常務の自宅に伺った。

その時は私服でいいといわれたため、経理課の時に来ていたフワッとしたスカートとラフすぎないロンTを選んだ。

髪はさいきん後ろでひっつめていたが、ふつうにおろしてふわっとさせたままにした。

わたしの髪はふつうでもゆるやかにウェーブがかかっており、ちょっと茶色を帯びている。

肩よりちょっと長いくらいの髪だけど、ふわっとおろすだけで充分なのだ。

翔も夏用ニットと細めのスラックスをはいていた。

永井常務の盆栽は本当に見事で、翔はさして興味はなさそうだったが、わたしのほうが感動してしまい、いろいろ質問していたら永井常務に気に入られてしまい、翔にもキミはいい秘書をお持ちだと賞賛する始末だった。

ようやく夕方解放されてホッとしたところで翔が晩ごはんに連れて行ってくれた。

会食以外で翔に連れてきてもらうのは初めてだったがオシャレなピザが有名なイタリア料理のお店だった。

イタリアンなのに個室になっている。翔は上客なのか、入るなり奥の個室に通された。
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