オレ様御曹司 と 極上KISS
「いつもこんなごちそうになってばっかりで・・・すみません。
でもおいしいです。特にこのスープ。最高です。」

ほんとに美味しすぎて舌がとろけそう・・・。

「ん。まぁひとりで食うのもな・・・。さみしいから。
誰かとならこれるだろ?こういうおいしいとこも。」

誰かとならって、内藤さんがいるんじゃないの?

「また連れてきてやるよ。いつでも。
お前食いしん坊だからな。」

にんまり笑いながら翔もスープを上品に口に運ぶ。
どんなに口が悪くても、そのへんは育ちの良さなのだと思う。

「え?そんなことないですよ。」

「そんなことあるだろ?
いつも会食のときもペロッと全部たいらげてんじゃん。
ふつうあの量はレディーには多いはずだけどな。
ま、おまえはレディーじゃないもんな。」

う・・・うるさい。
どうせわたしは食べるの好きですよ。

そんなん言って、自分の彼女だって、結構食べてますけど・・・?

社食でかつ丼とラーメンを豪快に食べていた内藤さんを思い出す。

おいしいものはおいしいんだから仕方ない。
わたしは無言で、おいしいフレンチを堪能した。

「あ・・・おいしい。」

思わずデザートにも舌鼓を打つ。

それを見て翔がクスッと笑った。
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