オレ様御曹司 と 極上KISS
なに?
え?知ってる人だったっけ?
忘れていたのかと焦る。
全然思い出せない・・・。
「いや・・・東賢太郎《あずまけんたろう》です。よろしく。」
え?その名前・・・。
「賢太郎!」
翔がガチャリと扉を開けて入ってきた。
「翔!お前もみくちゃにされてたって?」
東支社長が翔を見て嬉しそうに言った。
「ああ。
久しぶりに会ったから仕方ないけどな。勘弁だわ。」
翔も東支社長と会って楽しそうに笑っている。
東賢太郎は忘れもしない中学の時いつも翔の横にいた取り巻きのひとりだった。
たぶん翔と対等に接していたのはこの賢太郎だけだったような気がする。
アズマとイチジョウは名簿が近く、いつも隣や前後の席になることが多かった。
何度か、翔のことについて、もうちょっと優しくしてやれだのなんだの言ってきた記憶がある。
笑った顔を見ると確かに中学のときの面影があるような気がした。
同じ会社にいるということは今でも本当に仲がいいのだろう。
さらに2人ともこの笑顔だし・・・。
わたしは相変わらずナンシーと楽しく会話しながら昔の記憶を辿っていた。
「じゃあ。今日は昼からみっちり仕事入れてるから。そろそろ行くわ。
1週間ほどいるから、またどっかで飯行こうぜ。」
「そうだな。また連絡くれ。」
東支社長が翔に手をあげると翔もくるりと踵を返した。
「おい!行くぞ。」
翔に突然呼ばれ、わたしは大慌てで上着とカバンを持った。
昼からの仕事は翔の昔のクライアントめぐりで、これが3日ほど続く。
そのあとは新規のクライアントへ訪問して、日本に帰ることになっていた。
結局、初日から7軒の訪問で、しかも会話がすべて英語のため夜にはかなりヘトヘトになっていたが、なんとか平静を装う。
ビジネス英語は初めてだし・・・変なこと言っちゃいけないと気を遣いながらの会話はかなりの神経を消耗した。
けれど、こんなことでへこたれる秘書じゃいけない。
翔にとってなくてはならない秘書になると決めたのだから。
絶対につかれたなんてとこ、見せない。
え?知ってる人だったっけ?
忘れていたのかと焦る。
全然思い出せない・・・。
「いや・・・東賢太郎《あずまけんたろう》です。よろしく。」
え?その名前・・・。
「賢太郎!」
翔がガチャリと扉を開けて入ってきた。
「翔!お前もみくちゃにされてたって?」
東支社長が翔を見て嬉しそうに言った。
「ああ。
久しぶりに会ったから仕方ないけどな。勘弁だわ。」
翔も東支社長と会って楽しそうに笑っている。
東賢太郎は忘れもしない中学の時いつも翔の横にいた取り巻きのひとりだった。
たぶん翔と対等に接していたのはこの賢太郎だけだったような気がする。
アズマとイチジョウは名簿が近く、いつも隣や前後の席になることが多かった。
何度か、翔のことについて、もうちょっと優しくしてやれだのなんだの言ってきた記憶がある。
笑った顔を見ると確かに中学のときの面影があるような気がした。
同じ会社にいるということは今でも本当に仲がいいのだろう。
さらに2人ともこの笑顔だし・・・。
わたしは相変わらずナンシーと楽しく会話しながら昔の記憶を辿っていた。
「じゃあ。今日は昼からみっちり仕事入れてるから。そろそろ行くわ。
1週間ほどいるから、またどっかで飯行こうぜ。」
「そうだな。また連絡くれ。」
東支社長が翔に手をあげると翔もくるりと踵を返した。
「おい!行くぞ。」
翔に突然呼ばれ、わたしは大慌てで上着とカバンを持った。
昼からの仕事は翔の昔のクライアントめぐりで、これが3日ほど続く。
そのあとは新規のクライアントへ訪問して、日本に帰ることになっていた。
結局、初日から7軒の訪問で、しかも会話がすべて英語のため夜にはかなりヘトヘトになっていたが、なんとか平静を装う。
ビジネス英語は初めてだし・・・変なこと言っちゃいけないと気を遣いながらの会話はかなりの神経を消耗した。
けれど、こんなことでへこたれる秘書じゃいけない。
翔にとってなくてはならない秘書になると決めたのだから。
絶対につかれたなんてとこ、見せない。