オレ様御曹司 と 極上KISS
最後の会食が終わり、やっと11時ごろにホテルに戻ることができた。
わたしは早々に翔に挨拶して部屋に戻ろうと思っていた。
なんとか平静は装っていたけど、ほんとのところは慣れないことだらけでヘトヘトだったから・・・。

早くベッドに入って眠りたい・・・。

わたしの部屋があるフロアでエレベーターが止まったので降りようとしたところ、翔にガシッと腕をつかまれた。

「お前、何考えてんの?こっちだろ?」

「でも・・・わたし用の一般の部屋とってますよ。」

「バカじゃねぇの?そんなん経理にバレないように名目上とってるだけだっての。
お前もこっちに決まってんだろ?」

もちろんこのホテルもKNグループの関連ホテルで、当然翔は最上階のスイートルーム。

翔の強引さに負けて、誘われるがままに入るとすぐにキスをしかけてきた。

あ、だからそれ・・・ダメなんだってば・・・。

わたしのカラダはヘトヘトなはずなのにまた翔のキスにトロトロになる。

そして、またわたしはベッドの上で翔の意のままにあやつられてしまう。

けれど、わたしが疲れていることはきっと翔もわかっていたのだろう。
今日抱いたのは一度だけで解放してくれた。

「まだ1週間もあるし・・今日は寝るか・・・。明日も朝早いからな。」

そんな翔の声を聞いていたのかいないのか・・あまり記憶にもないほどにわたしはすぐに眠りに落ちていった・・・。
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