オレ様御曹司 と 極上KISS
はぁ・・・。

ため息をつきながら家に入ると蒼大が掃除機をかけていた。

日曜日の昼下がりだから掃除していてもおかしくはない。

「あぁ。おかえり。はじめての海外どうだったの?」

蒼大が掃除機のスイッチを止めてわたしを覗き込むように見た。

「うん。楽しかったよ。
ビジネス英語ばっかりでかなり疲れたけどね・・・。」

当たり障りのない返事をしつつ、わたしはそのまま自分の部屋に入った。
蒼大の目は見ないようにしながら・・・。


なによ。ほんと・・・。

勝手にわたしを秘書にしたかと思ったら・・・
わたしのカラダだけじゃなくて心までむちゃくちゃにして・・・。

こんな気持ち・・・どうしたらいいかわかんないじゃない・・・。

部屋着に着替えるとベッドにもぐりこんだ。

荷物の整理しなきゃだけど・・・今はなにもする気になれない・・・。
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