オレ様御曹司 と 極上KISS


「あなた・・・なに?
翔のマンションにまで入り浸ってるの?」

その金曜日は翔の会議のあと重役たちの食事会があり、わたしは帰ろうかと思っていたのだが、翔はそれを許してはくれずマンションで待つようにいわれた。

「絶対待ってろよ。
帰ったら許さねぇからな。」

翔は会議の前にカードキーを渡しながらわたしにキスをしてまたわたしをメロメロにする。


翔にキスされたらいやだなんて言えるわけない・・・。

ほらこうしてわたしを離れられなくしていく・・・。

ずるい・・・。


そしてわたしは言われたとおり、翔のマンションで待つしかないとマンションにやってきたが、マンションのホールに入ろうとしたとき、背が高く髪の長い女性に声をかけられたというわけだ。

「な、内藤さん!」

やっぱり、ほんとだったんだろうか?
内藤さんが元カノというのは・・・?
それとも今でも関係は続いている・・・?

頭を整理しながら言葉を紡ぎだす。

「いや、あの・・・専務に書類を持ってくるようにいわれたので持ってきただけです。
コンシェルジュに渡したらすぐに帰りますよ。」
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