オレ様御曹司 と 極上KISS
「ふうん。そうなの?」
「内藤さんは?専務に御用ですか?
専務なら今日は食事会に出られているのでまだ帰られてませんよ。」
平静を装い、内藤さんにできるだけさりげなく対応する。
「あらそう・・・。じゃぁ待つわ。」
は・・? 待つって・・・。
「そ、そうですか・・・。
じゃぁわたしは書類渡してきて帰りますから・・・。」
待つと言われて、マンションに入るわけにもいかず、仕方なく書類をコンシェルジュに届けた。
何も渡すものなどなかったが、カバンに入っていた昼ごはんのときにもらったお店のチラシの裏に
『今日は用事を思い出したので帰ります。』
と書いて専務に渡しておいてもらうようにお願いした。
わたしはそのまま内藤さんにペコリと頭を下げてその場を去ろうとした。
ヘビに睨まれたカエルの気分だった。
内藤さんはそういう雰囲気を持った人なのだ。
一刻も早くこの場から立ち去りたかった。
けれどそのとき、内藤さんはいじわるな笑みを浮かべて言ったのだ。
「あなた、翔の恋人気取りなのかもしれないけどね。何もわかってないみたいだから教えといてあげるわ。
翔には将来を約束した許嫁がいるのよ。
知らなかったでしょ。」
思わず顔を上げて内藤さんを見ると、内藤さんは勝ち誇ったような笑みを浮かべてそこに仁王立ちしていた。
「内藤さんは?専務に御用ですか?
専務なら今日は食事会に出られているのでまだ帰られてませんよ。」
平静を装い、内藤さんにできるだけさりげなく対応する。
「あらそう・・・。じゃぁ待つわ。」
は・・? 待つって・・・。
「そ、そうですか・・・。
じゃぁわたしは書類渡してきて帰りますから・・・。」
待つと言われて、マンションに入るわけにもいかず、仕方なく書類をコンシェルジュに届けた。
何も渡すものなどなかったが、カバンに入っていた昼ごはんのときにもらったお店のチラシの裏に
『今日は用事を思い出したので帰ります。』
と書いて専務に渡しておいてもらうようにお願いした。
わたしはそのまま内藤さんにペコリと頭を下げてその場を去ろうとした。
ヘビに睨まれたカエルの気分だった。
内藤さんはそういう雰囲気を持った人なのだ。
一刻も早くこの場から立ち去りたかった。
けれどそのとき、内藤さんはいじわるな笑みを浮かべて言ったのだ。
「あなた、翔の恋人気取りなのかもしれないけどね。何もわかってないみたいだから教えといてあげるわ。
翔には将来を約束した許嫁がいるのよ。
知らなかったでしょ。」
思わず顔を上げて内藤さんを見ると、内藤さんは勝ち誇ったような笑みを浮かべてそこに仁王立ちしていた。