オレ様御曹司 と 極上KISS
「カラオケも行こ!」

1件目で結構飲んで店を出たけれど、やっぱり何か足りない気がして、カラオケにまで誘う。

「マジ?」

蒼大は眼を見開いているけど・・・

「うん。いいでしょ。明日休みなんだし。
ほら。」

わたしは蒼大の腕に自分の腕をからめた。

「わたしたち似てないから恋人同士に見えてるよ。きっと。」

「かもな。」

蒼大はわたしのこういう振る舞いには慣れている。

一緒に歩いていたら人が振り返るほどのイケメンの蒼大にはよくこうやって恋人のふりしていたずらしたものだ。

「あ、やっぱ変更。もう一回のみなおそ。」

カラオケを探してあるいていたら、バーを見つけたので、そっちのほうがいいかななんて思ったわたしは蒼大を引っ張ってそこに入っていった。

「おいっ!なお。」

蒼大があきれている。

けど・・・この虚しさにもう我慢も限界・・・なの・・・。


わたしは2軒目でたぶん記憶をなくしてしまったのだろう・・・。


気づいたら家のベッドの中で目覚めた。

頭はガンガンしている。
完全に二日酔い・・・だ・・・。

時計を見ると・・・昼過ぎ・・・
ダメだな・・・こんな生活・・・。


スマホを見ると着信とLINEが10件を超えていた・・・。


全部翔から・・・
怒られるな・・・月曜日・・・


けど・・・わたしももう無理・・・。

秘書クビになったらそれはそれでふっきれるんじゃないかって・・・思ったりしながら、スマホの電源を切った。
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