【完】さつきあめ〜2nd〜
わたしは朝日のパートナーとして、仕事に関しても1番でいたかった。
沢山の幸せを求めすぎていたかもしれない。
それでもなおも朝日はわたしが仕事を辞める事を願っていたし、週6回出てる出勤を減らしてほしいと言っていた。けれど出勤を減らす気はなかったし、朝日と付き合ってからなおさら仕事にやる気も出ていた。
調子だって良かった。
同伴もアフターもいい顔をしなかったけれど、そんなのお構いなしだった。
プライベートが好調だと仕事も上手くいく。
わたしは自分の精神面が仕事によく現れるタイプだと自覚していた。
夏から秋から少しの余韻を残して季節は変わる9月の終わり
幸せすぎて怖かった毎日。手にした物、何ひとつ傷つける事なく、失いたくなかったあの日々。
ほぼ、自分のマンションには帰っていなかった。毎日のように家にいるのなら、マンションは解約すればいだろ、と朝日は言ったけれど、それはしなかった。
それは朝日への意地もあったし、自分へのプライドでもあった。
朝日に囲われているような女にはなりたくなかった。
今日も相変わらず朝日のマンションで仕事に行く前にご飯の準備をしていた。
わたしたちにとっては朝ごはんになるのだろうけど。
向かい合って座って、わたしの用意したご飯を口に運ぶ。その姿だけ見れば、わたしたちはどこにでもいる普通のカップルとなんら変わりはなかった。
それが沈みゆく夕陽を見ての朝ごはんという異常性を除いては。
沢山の幸せを求めすぎていたかもしれない。
それでもなおも朝日はわたしが仕事を辞める事を願っていたし、週6回出てる出勤を減らしてほしいと言っていた。けれど出勤を減らす気はなかったし、朝日と付き合ってからなおさら仕事にやる気も出ていた。
調子だって良かった。
同伴もアフターもいい顔をしなかったけれど、そんなのお構いなしだった。
プライベートが好調だと仕事も上手くいく。
わたしは自分の精神面が仕事によく現れるタイプだと自覚していた。
夏から秋から少しの余韻を残して季節は変わる9月の終わり
幸せすぎて怖かった毎日。手にした物、何ひとつ傷つける事なく、失いたくなかったあの日々。
ほぼ、自分のマンションには帰っていなかった。毎日のように家にいるのなら、マンションは解約すればいだろ、と朝日は言ったけれど、それはしなかった。
それは朝日への意地もあったし、自分へのプライドでもあった。
朝日に囲われているような女にはなりたくなかった。
今日も相変わらず朝日のマンションで仕事に行く前にご飯の準備をしていた。
わたしたちにとっては朝ごはんになるのだろうけど。
向かい合って座って、わたしの用意したご飯を口に運ぶ。その姿だけ見れば、わたしたちはどこにでもいる普通のカップルとなんら変わりはなかった。
それが沈みゆく夕陽を見ての朝ごはんという異常性を除いては。