【完】さつきあめ〜2nd〜

「さくら、あんまり食ってねぇじゃん」

「今日は同伴だから」

「また同伴かよ?!あんまり同伴してるんじゃねぇよ」

「それキャバ嬢に言ったらおしまいだけどね」

「お店を介してない客との接触は危険なんだぞ!」

「接触って…。そのシステム作ったのオーナーのあなたでしょ?」

「う………」

「それにあたしにはそんな危ないお客さんなんていないから平気だよ」

「そんなのわかんねぇだろ。
昔THREEの時にゆいの奴の客がストーカー化して、お前危ない目にあっただろ。
客なんてもんはいつ逆上するか分かんねぇんだよ」

「ゆい…懐かしい!!
元気かな?!」

「そーゆー問題じゃなくて!!
はぁ……つくづくこういう仕事してるけど
この商売女を売り物にしてるから、危険はつきものだなって思うよ。
その分給料も高ぇんだけどさ…。俺が女だったらこんなリスクの高い仕事は勘弁だけどな」

「そういえばゆいと言えば…。
美月ちゃんだいじょうぶかな…?」

「はぁ?!何でゆいから美月の話になるんだよ」

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