【完】さつきあめ〜2nd〜
わたしの問いかけに、光はやっぱり困ったように笑うから、責め方なんて忘れてしまうんだ。
「どうしてこんな事するの?
この期に及んでよくそんな風に言えるわね。
こんな風に拗らせたのはあなたじゃない。あなたさえ現れなければ、こんな風になってなかったんじゃない?」
「…あたしのせい……」
「朝日に行ったり、有明さんのところに行ったり
どっちつかずにふらふらしてばかりいるあなたに守れる物なんて何ひとつない。
いいじゃない、そうやってずっと守られる側でいれば
あなたみたいな弱い人になんか、誰も救えないんだもの!あなたは結局口だけで、何も出来やしないんだから!」
それは絶望だった。
ゆりの言ってる言葉は、図星だった。
七色グループを守りたい。朝日の夢を守る。けれど何も手にしていないわたしに守れる物なんて、何ひとつなかったんだ。
ゆり程に一途に朝日も想えなくて、光の優しさに甘えて、傷つく事から逃げ続けた。
「ゆり!!!!」
「…何?
有明さん。あたし間違った事言ってる?
全部事実じゃない!
この子のせいで朝日は変わった!有明さんだってそうでしょ?!」
「…ゆり…それ以上俺を怒らせるな。
女だけは殴りたくないんだ…」
光の言葉に、呆れたようにゆりはソファーから立ち上がった。
「どうしてこんな事するの?
この期に及んでよくそんな風に言えるわね。
こんな風に拗らせたのはあなたじゃない。あなたさえ現れなければ、こんな風になってなかったんじゃない?」
「…あたしのせい……」
「朝日に行ったり、有明さんのところに行ったり
どっちつかずにふらふらしてばかりいるあなたに守れる物なんて何ひとつない。
いいじゃない、そうやってずっと守られる側でいれば
あなたみたいな弱い人になんか、誰も救えないんだもの!あなたは結局口だけで、何も出来やしないんだから!」
それは絶望だった。
ゆりの言ってる言葉は、図星だった。
七色グループを守りたい。朝日の夢を守る。けれど何も手にしていないわたしに守れる物なんて、何ひとつなかったんだ。
ゆり程に一途に朝日も想えなくて、光の優しさに甘えて、傷つく事から逃げ続けた。
「ゆり!!!!」
「…何?
有明さん。あたし間違った事言ってる?
全部事実じゃない!
この子のせいで朝日は変わった!有明さんだってそうでしょ?!」
「…ゆり…それ以上俺を怒らせるな。
女だけは殴りたくないんだ…」
光の言葉に、呆れたようにゆりはソファーから立ち上がった。