【完】さつきあめ〜2nd〜
「でも雪菜さん!」
「…愛ちゃんるなちゃんもういいよ…。雪菜さんのいう事は最もだよ。
自覚のない行動でした…。本当にごめんなさい…」
深く頭を下げても、雪菜は怒ったままだった。
もう2度とこんな事はないようにして!そう言い残して雪菜は更衣室を出て行った。
ふわりと柔らかい雰囲気があったとしても、心の奥底に持っている熱いもの。
この仕事を誇りに思っているからこそ、厳しい言葉が出てくるのであって、今回の行動は雪菜に怒られ呆れられても当然の事だった。
そんな雪菜の事をもっともっと尊敬している自分もいて、同時に無責任な自分が嫌になる。
それでもどんな行動を取るのが正しかったのかも、今は分からなくて。
「さくらさん……」
「愛ちゃんとるなちゃんにも沢山迷惑かけちゃったよね!本当にごめんなさい!
他の女の子たちも…本当にごめんなさい…」
頭を下げて謝る事しか出来ない。
何も言わずに出ていく女の子もいたし、いいよ気にしないでと声を掛けてくれる子もいた。
人が優しいのは知っている。だからはっきりと雪菜が皆の言いたい事を言ってくれて、自分がひとり悪者になった事も何となく気づいていた。
後からわたしと皆の間にわだかまりが残らないように
あの人は本当に優しい人なのだ。そんなの、言葉に出さなくたって分かっている。