【完】さつきあめ〜2nd〜
誕生日前日。
「ありがとうございましたー!!」
「ありがとう!!またね~!!」
「また飲みに来るよ!ママ、美月ちゃん、またね!!」
0時を回り、26歳になってしまった。誕生日前日。
前祝いだと0時ちょうどにケーキを持ってきてくださったお客さんがいて、シャンパンを何本か頂いてほろ酔いでちょうどいい気持ちだった。
温かくなってきた季節の空から、ぽつぽつと雨が降ってくるのが見えたのは、最後のお客さんをお見送りした後だった。
「雨、ですね」
「本当だ。お昼からずっと晴れてたのにね」
手のひらを空にかざすと、冷たい水滴が何粒が打ち付ける。
「あたしが産まれた日は大雪だったんだって」
「えぇ?!この時期に?!」
「あたしは雪国出身だからね」
「あ、そっかぁ!さくらさんはそうですもんね!
関東では桜が咲き始めた季節に雪が降るってロマンチックな話でもありますけどね。
それにしても疲れたぁ~!!」
「おつかれさま!!」
文月に入ると、黒服と女の子たちがお店のの片づけをしていた。
文月は店長なんていない。
若い黒服のアルバイトの男の子が1人で、ドリンクや後片付けをしてくれる。
それを女の子たちも手伝ってくれる。
アットホームな雰囲気のお店だから、キャバクラというよりかはスナックに近い感じだ。
「ありがとうございましたー!!」
「ありがとう!!またね~!!」
「また飲みに来るよ!ママ、美月ちゃん、またね!!」
0時を回り、26歳になってしまった。誕生日前日。
前祝いだと0時ちょうどにケーキを持ってきてくださったお客さんがいて、シャンパンを何本か頂いてほろ酔いでちょうどいい気持ちだった。
温かくなってきた季節の空から、ぽつぽつと雨が降ってくるのが見えたのは、最後のお客さんをお見送りした後だった。
「雨、ですね」
「本当だ。お昼からずっと晴れてたのにね」
手のひらを空にかざすと、冷たい水滴が何粒が打ち付ける。
「あたしが産まれた日は大雪だったんだって」
「えぇ?!この時期に?!」
「あたしは雪国出身だからね」
「あ、そっかぁ!さくらさんはそうですもんね!
関東では桜が咲き始めた季節に雪が降るってロマンチックな話でもありますけどね。
それにしても疲れたぁ~!!」
「おつかれさま!!」
文月に入ると、黒服と女の子たちがお店のの片づけをしていた。
文月は店長なんていない。
若い黒服のアルバイトの男の子が1人で、ドリンクや後片付けをしてくれる。
それを女の子たちも手伝ってくれる。
アットホームな雰囲気のお店だから、キャバクラというよりかはスナックに近い感じだ。