私たちの六年目
「崎田君。ちょっと行って来ていいかな?」
そう言って、トイレの方を指差した。
「はい、いいですよ。
デザートまで、まだ時間があると思うし」
「じゃあ、ちょっと行ってくるね」
コース料理の途中で席を立つのは、あんまり良くないって聞いたことがあるけど。
もうメインの料理は終わっているから、多分問題ないだろう。
トイレに入ると、すぐにはぁと深いため息が漏れた。
私達は残すところデザートとコーヒーだけだから、あと20分もすれば帰ると思うけど。
秀哉達は、いつまでいるのかな。
私の席と秀哉の席は離れているし、あの二人は完全にこちらに背を向けているから、私がいることはバレないはずだけど。
鉢合わせするのだけは避けたい。
梨華にも会いづらいし、何より秀哉には絶対に会いたくない。
どうしよう。
早く帰ってくれたらいいのに。
そんなことを考えていたら、不安でなかなかトイレから出られない私だったけど。
いつまでもここにいるわけにもいかなくて、パウダールームでメイクを少し直してから、仕方なくトイレを出た。
その時だった。
「菜穂……?」
まさかの声が、背後から私の耳に届いた。
そう言って、トイレの方を指差した。
「はい、いいですよ。
デザートまで、まだ時間があると思うし」
「じゃあ、ちょっと行ってくるね」
コース料理の途中で席を立つのは、あんまり良くないって聞いたことがあるけど。
もうメインの料理は終わっているから、多分問題ないだろう。
トイレに入ると、すぐにはぁと深いため息が漏れた。
私達は残すところデザートとコーヒーだけだから、あと20分もすれば帰ると思うけど。
秀哉達は、いつまでいるのかな。
私の席と秀哉の席は離れているし、あの二人は完全にこちらに背を向けているから、私がいることはバレないはずだけど。
鉢合わせするのだけは避けたい。
梨華にも会いづらいし、何より秀哉には絶対に会いたくない。
どうしよう。
早く帰ってくれたらいいのに。
そんなことを考えていたら、不安でなかなかトイレから出られない私だったけど。
いつまでもここにいるわけにもいかなくて、パウダールームでメイクを少し直してから、仕方なくトイレを出た。
その時だった。
「菜穂……?」
まさかの声が、背後から私の耳に届いた。